優秀なキャリアコンサルタントって?
「当たり」に出会うために
エージェントの掛け持ちが良い理由は、くじ引きに例えてみるとわかりやすいかもしれません。まず当たりの方が多いくじ引きがあったとします。はずればかり入ったくじよりは当たる確率が高いかもしれませんが、1回目で当たりが出る保証はどこにもありません。それでも2回3回とくじを引いていけば、1回だけくじを引くよりは当たる確率が高くなります。転職エージェントの掛け持ちもこのくじ引きに似ていて、なんとなく選んだ1社で偶然担当になったコンサルタントが「当たり」の人とは限りません。2社3社と掛け持ちしてみると、1社目よりも優秀なコンサルタントに出会うかもしれませんし、1社目の人が優秀だったことにあらためて気づかされることもあるでしょう。
コンサルタントの好みは人それぞれ
「この人は優秀なコンサルタントだ」と思うかどうかは、求職者側の立場や状況によって違いがあります。家庭を持っている人なら、同じく家庭を持っている人の方がよりリアルに実情を理解してくれそうですし、独身の人なら同じく独身の人の方が親近感を持てるかもしれませんよね。また、とにかくビシバシと問題を指摘してくれるベテランコンサルタントが良いという人もいるでしょう。どちらにしても、自分についてのいろいろを話して理解してもらう相手なので、親しみを感じられるかは信頼関係を作るためにも重要な要素です。
しかし、本当に優秀なコンサルタントかどうかを親近感だけで見極めることはできません。転職エージェントを利用する理由は、自分の希望に合う求人を紹介してもらって無事に転職を成功させることなので、そのサポート力をしっかり見極めなければなりません。
優秀なコンサルタントの条件とは
まず、優秀なコンサルタントには確たる実績があります。本当のところは確かめようがありませんが、ヒアリングの際のやりとりが的確で、相手の話を上手に引き出せる人は一目置ける人物かもしれません。何を聞かれてもすぐに答えられる知識の豊富さや、キャリアプランのアドバイスの内容が自分の考えの押し付けではなく求職者のニーズを強く意識したものであればなお良いですね。転職エージェントの場合、数年続いていれば立派なベテランの域というのがこの業界の通説ですが、若くてキャリアが浅くても頭の回転と行動力で結果を出せる人はいるので、キャリア年数だけで判断することはできません。何よりもまず話をしてみて「この人なら頼れる!」と自分が思えるかどうかを確かめることです。そのため、ヒアリングの時は自分の話をすることだけに集中せず、コンサルタントをよく観察することが大切です。